「不思議だなぁ...」と思うことが、科学する心の第一歩です。みんなが毎日便利に使っている機械の内側には、そんな不思議の秘密がぎっしり詰まっています。「キッズのためのQ&A」では、タカハシ博士とコーラ隊長が、皆さんから寄せられたコピー機、プリンター、ファックスについての質問にお答えします。なぜだろう?不思議だなぁ!と思ったら、ここをクリックしてメールで質問を送ってください。
コピー機の機能に関する質問
加藤 涼くんからの質問:
「コピー機は、最大何枚までコピーできますか?」
皆さんの家庭にあるテレビとか冷蔵庫とか、あるいは自動車のことを思い浮かべながら説明していきます。
たとえば、テレビとか冷蔵庫が故障した時には、電気屋さんに故障したところを直してもらえば、また使えるようになりますね。
自動車は故障したら大きな事故につながる危険がありますので、半年に一度といったように定期的に検査と修理を行い、古くなった部品を前もって新しい部品に交換したりして、故障が起きないようにします。 こうすることで、より長く使うことができるのです。
コピー機も、故障するとすぐコピーが欲しい時に困ってしまいますので、故障する前に定期的な検査と修理をしています。
でも、定期的な検査、修理をしていれば、ずっと使い続けることができるか? というと、そうではありません。 機械には寿命というものがあります。 この寿命を超えて使用していると機械の品質が悪くなったり、故障の回数が多くなったりして、修理にお金がかかってしまいます。
コピー機の寿命は、コピー機を使用した時間で決まります。
長く使用していると、たとえ丈夫な金属でできている部品でも、少しずつ磨耗(削れ)したり、ゴムでできている部品の劣化が進んだりして、コピーの品質が悪くなってきます。 これ以上使用すると、コピーの品質が維持できなくる時を寿命としています。
加藤さんたちが実験に使ったコピー機は、60,000枚くらいで定期検査・修理を行っています。 そして寿命は3,000,000枚程度となっています。 ということで回答は、「最大、3,000,000枚ほどのコピーが取れます」ということになります。
もっと大きなコピー機では、8,000,000枚とか、それ以上の寿命をもったコピー機もあります。 これは、たとえば自動車にも色々な種類・タイプがあるように、コピー機にも色々な種類・タイプがあるということです。