「不思議だなぁ...」と思うことが、科学する心の第一歩です。みんなが毎日便利に使っている機械の内側には、そんな不思議の秘密がぎっしり詰まっています。「キッズのためのQ&A」では、タカハシ博士とコーラ隊長が、皆さんから寄せられたコピー機、プリンター、ファックスについての質問にお答えします。なぜだろう?不思議だなぁ!と思ったら、ここをクリックしてメールで質問を送ってください。
コピー機の機能に関する質問
向後晶絵さんからの質問:
「人の顔をはさめばコピーできますか?デコボコなものは、コピーできますか?」
コピー機は、紙やノートや本などからコピーするように作られています。 コピーがきれいに出来るためには、原稿台のガラス面に、コピーするものがピッタリ合わさっていなくてはなりません。 コピーするものが原稿台から浮いていると、ボケた文字や絵のコピーになってしまいます。 紙やノートは、平らなので原稿台の面にしっかりと合わせることができます。
ですが、厚い本などは原稿台にのせただけでは、右の絵のように本の真ん中の部分が原稿台のガラス面から離れてしまいます。
そこで、本のコピーを作る時には、上からおさえて、出来るだけ原稿台の面に合わせるようにしています。 ですが、押さえたとしても、完全には原稿台の面と合わせることはできません。
このように、厚い本などは原稿台の面と完全には合わせることができませんので、コピー機では、多少は離れていてもボケないように工夫しています。 ですから、向後さんの質問にありました、デコボコしたものも、少しはコピーすることが可能です。
右の絵は、私の携帯電話と腕時計を、原稿台においてコピーしたものです。 携帯電話や腕時計はでこぼこしていますが、この程度のでこぼこならコピーできますね。
原稿面から1cm程度までなら、離れていても文字や絵はそこそこきれいにコピーできます。 ですが、絵や文字のきれいさは、原稿台から離れるほど失われていきます。
また、「人の顔をはさめばコピーできますか?」という質問もありますが、上に書いた通り1cm程度までのデコボコなら、ボケずにコピーできますので、人の顔も(写真のようにきれいには写りませんが)コピーできるでしょう。
とはいえ、コピー機は人の顔をコピーするようには作られていません。 決して顔をコピーしようとはしないでくださいね。 コピーする時は、ランプの強烈な光と熱を受けますので、目を傷めたり、失明する危険もあります。 絶対に試してはいけません!